横浜 馬車道駅チカ《Kalani》日々のあれこれ

アーユルヴェーダトリートメントサロン癒しの安らぎ空間

私の日光アレルギーとの戦いはいかに・・・。

いつものように訪れる腹痛や頭痛・便秘、体のだるさなど、いずれ良くなるだろうと放っておく事が多くありません?

「明日にはきっと治るし・・・(多分)」と。

 

そんないつもの症状と自分の中で分かってはいても、自分の中で大したことないって言い聞かせても、当の本人からしたら結構厄介でイラつきの塊な訳ですよ。そこから脱出することができたらどんなにHAPPYか!

 

病院へ行っても病気と判断されにくい、体のだるさだったり、やる気が出ない、息苦しさなど、これらの不定愁訴アーユルヴェーダ智慧が本当に役に立ちます。

 

今回のブログは、私の病院へ行ったら塗り薬をもらうだけの日光アレルギーを薬を塗らずにどう脱出することができたのか、というお話しとなります。(薬を塗らないということを薦めているわけではありません)

 

自分の人生をフルにご機嫌に過ごしていくために・・・必要な方に届きますように。

 

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私は陽に当たると、肌が黒くなるタイプ。

 

昔は陽にあたるのがとても好きで、日焼け止めを塗らずに何時間も肌を陽にさらし続けることを何年も繰り返しおこなっていた。

(というか、幼少の頃から。幼い頃の写真を見ると本当にびっくりするほど陽にやけてますw)

その結果(それだけではないですが・・・)、数年前に日光アレルギー(光線過敏症)が発症。

 

日光アレルギーとは?

光線過敏症は日光アレルギーとも呼ばれ、日光によって引きこされる免疫系の反応です。

日光を浴びることで皮膚にかゆみを伴う発疹や、発赤、炎症、悪化したりする皮膚疾患です。

 

症状

初めの頃は、少し肌に痒みが出て範囲も小さく日光アレルギーだなんて思いもしなかった。汗疹かな?ぐらいな感じ。

 

前腕の部分だけに出ていたものが、段々と痒みや赤みが出る範囲が広がっていき、ついには、ほんの少し陽に当るだけで発疹が出るという有様。

夏の暑い時期でも外に出る時には、長袖を着て日傘をささないといられなくなってしまった。

 

陽に当たった部分が真っ赤になり、小さな湿疹が広範囲にわたり発症。痒みでどうしようもなくなる。

 

そして、ある時は日光アレルギーの症状と異なる、火傷の跡のようなものが関節付近に出るようになった。しかも左右同じ部分、4箇所に・・。

 

この時は、私の体内でおかしなことが起こっているとようやく認識し始めた。

でも、病院嫌いな私は病院さえ行かず、どうしたものかと悶々とする日々を送り、ただただ陽を避け痒みに耐えていたという感じ。

 

実は健康ではない?〜アーユルヴェーダとの出会い〜

私がアーユルヴェーダにのめり込むきっかけとなったのも症状が進行しひどくなり始めていた頃。

 

以前から、ヨガをしていたということもあり、独学で勉強をしていたアーユルヴェーダ

絶好のタイミングで尊敬するグルがインドにて指導者養成講座を開催するとのことで、すぐに申し込みをした。

その講座には、なんとアーユルヴェーダの施設に宿泊し、アーユルヴェーダドクターから講義を受けられるというものも含まれていた!

今思えばなんという巡り合わせ。本当にラッキーでしかない。

 

アーユルヴェーダの施設に宿泊したので、講座のオプションとして5日間のトリートメントと体質に合わせた食事をいただけることに。

 

そこでの生活が本当に良かったのようで、キツイトレーニングを受けていたわけでもないのに、身体がものすごく柔らかくなり、体重は変わっていないのに、むくみが取れ「痩せた?」と言われるほどに顔や身体がすっきりと変化していた。

さらに驚いたことに日光アレルギーとは別に気になっていた甲状腺ホルモンの異常により出ていた症状が、日本へ帰る頃には全く出なくなっていたということ。

 

短期間でこんなにも身体が変化するものなのかと、アーユルヴェーダ智慧の奥深さに感銘を受け、ここから私のアーユルヴェーダを本格的に学ぶ新たな道がスタートすることになります。

 

大きな病気をしたことのない私は、健康体であると信じきっていた。

このようなインドでの体験がなければ、自分の体は本当の意味での【健康】ではない、という事に気付けなかったと思う。

 

私のアーユルヴェーダの先生が言っていた事

「病気は病気になった人でなければその気持ちがわからないのと同じで、健康も本当の意味での健康を体験しないとわからない」

症状を和らげるために実践したこと

私が実践したことは、特別なことではなく

  • 早寝早起き
  • 毎日2時間程度のヨガと散歩
  • 規則正しい生活
  • 白湯を飲む
  • ほぼ毎日食べていた納豆を食べるのをやめた
  • パンやスパゲッティなどの小麦を取らない
  • カフェイン断ち
  • 自炊
  • 消化力に合わせた食事
  • セルフアビヤンガ
  • そして、先生から私の症状に合わせたレメディー【トリファラ】の摂取

 

今あの頃の自分をアーユルヴェーダ的に分析をしていくと

  • ピッタが悪化し、ヴァータが乱れ
  • アグニ(消化力)が落ち
  • アーマ(毒素)が溜まりに溜まり
  • 血が汚れきっていた!

 

上記のことを実践して消化力を高め、溜まったアーマを排出していき、ラジャス(*)な状態からサットヴァ(*)な方向へと心身を鎮めていく。

 

今までの自分自身の生活習慣を変えていくには、はじめのうちはかなりの努力が必要となりました。

 

上記に記載した、私が実践したことを「こんなこと?」と思われる方もおられるかもしれないです。

でも、「よくない」と言われることが自分自身にとって「負」だと感じなくなった時、依存心がむくむくと強烈に発動され、日々の暮らしになくてはならないものへと変化していき日常化する。このゾーンに入ってしまうと、なかなかどうして!抜け出すのが一筋縄ではいかないのです。

 

そして反対に「こんなこと?」を実践すればある程度の不調は緩やかに改善していく。やらない手はないですよね。

実践した結果

日光アレルギーの方は、症状は軽くなり始めていたもののインドから帰国してもまだ完治はしていなかった。

 

アーユルヴェーダの先生に、相談をしたところ摂取するレメディーをご指南いただき、それを上記の”日常生活の見直し”と併せて実践して1年経った頃から効果が出始めた。

 

2年目には、長袖を着なくても湿疹が出なくなり(細心の注意をしたうえで)、3年目にはとうとうふと忘れて陽に当たったとしても発疹は全く出なくなり、日光アレルギーから解放されることとなる。

実践するにあたっての壁

体調を改善するにあたって、一番の障害はやはり自分自身への偏見。

 

【できない】

 

仕事が忙しいから

家族がいるから

時間がないから

面倒臭い

 

これらが、邪魔をします。

実践できていないからこそ、今の心身の状態になっているということをちゃんと理解して行動にうつす。

 

自分自身にオープンマインドになっていく。

【できない】という自分への偏見を手放していく。

 

嫌な部分に蓋をせずにしっかりと向き合っていくということが、症状脱出の『カギ』となります!

 

私は幸か不幸か・・・コロナにより普段だったらあり得ない、2ヶ月間のお休みを強制的に取れたことで徹底的に体質改善に取り組めた。

2ヶ月間、続けることは本当に大変。

したい依存欲求と、やめたいという自分を宥め、ご機嫌をとるという葛藤の日々。

 

ですが、苦痛だった習慣の見直しは、1ヶ月経つ頃には新しい習慣が自分の習慣へと定着し始め、苦痛から徐々に解放され始めます。

 

今では仕事等のバランスをとりながら、緩やかに実践しています。

 

ただ、補足をしておくと

アーユルヴェーダではどんなに良いとされているものであっても、実行する人にとって心地よいものでなかったらたら「おこなわなくていいよ。」と説いてくださっています。

 

「しなければならない」は余計な緊張(ストレス)をうみます。「ちょうどいい塩梅」を見つけていくことがとても大切です。

なので、少しずつ日常生活に取り入れる。一気に今までしていたことを止めるのではなく、毎日行っていたものを週一おやすみから始めてみるなど、ゆるりゆるりと。

 

私はストイックに実践しましたが(笑)

ゆるりとストレスがかからない程度におこなわれることをオススメします。

 

まとめ

アーユルヴェーダーでは、症状が出ているならばその原因がどこからきているのか根元を探りにいきます。

からだ、心、五感、消化力、食事、睡眠・・・。

 

症状が出たときに、何かで補おうとする前に、今一度自分の日常生活に目を向けてみると解決方法が見えてくるかもしれません。

まずは、必要のないもの・体質に合わないものを手放すところからスタート。

 

アーユルヴェーダの素晴らしいところは、個に合わせて調整をしていく選択肢が多数あるということ。

そして、その調整は自分自身にとって「心地よいものを取り入れていきましょう」と慣れるまで少し猶予を与えてくれ、強制をしないから心身にストレスを感じすぎることがない。

 

すぐにできなくていいんです。中長期的に自分自身の悪い習慣から離れていく練習をマイペースにしていきましょう。

 

自分自身の心身の健康のために。

体だけではなく、心・魂をも含めて幸せを手に入れるために、まずは出来ることから。

 

最後まで、お読みいただきありがとうございました。


《補足》

ひとつお伝えしておきたいことは、塗り薬が良くないということではなく、病院でまずはしっかりと診察していただき、医師の判断を仰いでからアーユルヴェーダの知恵を選択肢の一つとして取り入れることをオススメします。